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家を守ろうと戦うことで得られるもの

JUGEMテーマ:こころ

 

夢を見て、自分の声で起きた。

 

それで感じたことは、必死で守っているのは、私だけで、その私自身が化け物のように起きてから思えたということ。

戦って守ったあとに、孤独しか残らなかったということ。

 

 

どんな夢だったかというと。

森の中のログハウスのようなこじんまりした家に、父、母、兄がいて、後から、祖母、叔母夫婦がいた。

実家のような感じもしたが、間取りも回りの感じも違っていた。

右側にキッチン

手前にリビングが左奥に向かってあり

奥に広い玄関があった。格子の引き戸のガラス戸だ。

 

そこへ私がひとりでやってくる。

最初は料理を並べようとしていて、古いワインを、(これ大丈夫かな、飲めるかな)と思いながら出していた。

 

 

このシーンを思い返したときふと思った。

私は料理が苦手で、自分が作ったものがおいしくできる気がしない。だからこの時も、恐る恐る出していたし、

これでいいのか?と不安げだった。なにかマナーな行儀など自分が間違ったことをしないか、恐れていたかも。

 

 

叔母が、「もうええよ、気にせんで」とサバっと声をかけてくれた。

とりあえず、手元にあったものを中央へ並べた先に、祖母が見えた。だまっておかゆを食べてた。以前の姿だった。

母の笑い声が聞こえて、父もおもてなしをしようと一生懸命だった。

兄はなにをしていいかとうろうろしながら、手伝ったり、じっとすわったりしているようだった。

 

2,3,種類野生動物が、近くまで来て、母が声を出してた。

父も警戒してた。

私も、威嚇して応戦した。

 

一匹ずつ、来てはいなくなり。

団欒を楽しんでいた時、

私だけが気づいた。

またきた!

玄関を見に行くと、半分空いていた玄関引き戸から、すごい勢いで、白い狐がキッチンへ走りこんできた。

「あ!これは、やばい!」と父の声がして、父がほうきを掲げ、私も声をあげて追い返した。

直後また入ってきて追い出し、

少し間があいてから、また来たようで父が追い払った。

「もう大丈夫だ」と父は言うが、

私は、本当か確かめたくて、キッチンの窓を少し開けると、すぐ顔の前に狐の顔が。

「シャー!!」と威嚇したらすぐ狐は去り、窓を閉めた。

 

リビングに戻り、ソファーで遊ぶ家族にくわわると、(誰と遊んでたんだろう。子どもたちかな)

兄の身長がやけに縦伸びしている。
「あれ?そんなに大きかったっけ?」と声をかけると、
狐に戻り、ぐるぐる!と素早く部屋をかけめぐって、驚いて息をのむ家族の顔と、外へ走り抜ける狐の後ろ姿が見えた。
また、キッチンへ警戒しに行くと、
今度は、物語に出てくる少女のようなかわいらしいふわっとしたスカートをはいたメルヘンな女の子が立っていた。
でも、目が白いままで、化けきれていないのがわかった。
私は、獣のような声で威嚇していたが、最後は、手をしっしっと振って、
ここではあなたは暮らせないよと、追い返した。
少女のすがたのまま、こちらをみながら、そっと戸のレールを超えて、さみしそうに、出ていった。
この時の声で起きた。
結局、威嚇して怒っていたのは、私だけだった。
父も家を守っていたが、人間らしかった。
私は、動物になりきったかのように、応戦して、本気で戦ってるようだった。
家を守ろうと、必死だった。
自分が住んでいる家ではないけれど、家族の家だ。
でも、威嚇している私は、化け物のようだと後から思ったし、
去っていく少女は、来た時も狐一匹だった。向かう先も一人。
さみしそうだった。
そうさせた私も、家族の輪からはずれており、罪悪感と、孤独でいっぱいだった。
少女がこの先どこで身を休めるのか、気がかりだった。
もしかしたら、仲間に加えてほしかったのかもしれないと、思った。
いや、でも、こうやって文字にしてたら、そんなことはないか。
そうだとしたら、もっと丁重に入ってきただろうから。
あんなに勢いよく入ってきて、キッチンをあさったりしない。
なにが、本当かわからない夢だな。
私が先に気付けたということ。
家を守ろうとして戦ってること。
その姿が、後から思うと、よくなくて、自分をさみしくさせてたこと。